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What’s シドニーライフ!?

What’s シドニーライフ!?

『オーストラリア検疫日記』

オーストラリア検疫日記


旦那のシドニーへの転勤が決まったのが2001年3月。
海外生活や引っ越しは何度も経験してきたけど、真っ先に「どうしよう!」と考えたのは、ペットの猫のモモのことでした。死んでもおかしくないほど弱っていた野良の子猫だったモモが友人によって救われ、それを引き取ってやっと5ヶ月、というとき。体が弱い事や突発的な手術など(もも‘sヒストリーを参照)もあって何度もお医者さんに駆け込んだり、仕事柄留守の多い我が家でそのたびペットホテルや友人に頼みまわって手配したりなど数々の大変な思いもしたけれど、寒い夜には一緒の布団で寝、のどをぐるぐる鳴らす無邪気な顔に、忙しい毎日の中何度癒されたかわかりません。そう、もう家族の一員なのです。neko1

普通なら飛行機のチケットを買って、一緒にのって・・・と考えればいいのですが、なにせオーストラリア。動物を連れ込むということがいかに大変か、ということをそのときはそれほど知りませんでした。それまでそんな経験もなし、考えたこともなかった多くのことがどどーっと押し寄せてきたのです。
まず、知人やインターネットを通して、オーストラリアへの動物の輸入について調べました。ところが、思いの外この情報というのがほとんど見つからないのです。日本の動物検疫所のホームページを探し、電話で尋ね、オーストラリア大使館のサイトでまたチェックし・・・。
どんな手続きが必要か、という一般的なことだけはわかりましたが、いったいどのくらいの検疫期間なのか、いくら掛かるのか、そしてそれによってペットにどのくらいの負担がかかるのか・・・。具体的に何もわかりません。
知人の知人の話だけど、という又聞きの情報だけが錯綜して、「ペットにとってはものすごいストレスで、病気になってしまった子もいるからやめた方がいい。」「検疫所に6ヶ月、悪くしたら一年くらいいれられるかもしれないよ。」など聞こえてくるのはネガティブな意見ばかり。そのたび、離れたくない、一緒に連れて行きたいというのは人間のエゴでしかないのだろうか、と悩みました。動物は言葉で自分の気持ちを言ってくれる訳じゃなから辛い。こんな時飼い主にとって、実際に体験した人の話というのが信憑性があって一番心の支えになるのにな、と思ったのです。

そこで、今数ヶ月間の苦労を乗り越えて、やっと無事シドニーに愛猫を迎え入れることが出来た我が家の体験記を残し、少しでも同じような経験をする人がいたら読んで欲しいな、と思いました。ちなみに、検疫手続きに関しては条件の変更などが常にあると思いますので、あくまでも2001年現在のものとしてご了承下さい。

neko8その一、輸入の申請まで


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